2016.02.25
特定非営利活動法人ReBitでは、企業様に向けて「職場におけるLGBT」をメインテーマとしたイベントや研修を行っています。
では、それはどういった流れで行われ、会場の雰囲気はどのようなものなのでしょうか。このページをご覧の社会人の皆様、職場でのLGBTに関する研修をご検討の方々に、ReBitの企業研修の様子をお伝えいたします。
（※研修内容は事前に企業様とお打ち合わせの上詳細を決定いたします。ここでは最もよく行っている企業研修内容をご紹介しますが、企業様のご要望に合わせて多少内容に変動が起こることがございます。気になることがございましたらお気軽にご相談ください。）
まずお集まりいただいた皆様に、事前アンケートを記入していただきます。
開始時間になりますと、講師の紹介、そしてプロジェクターを用いたスライドショーで「そもそもLGBTとは何か」から解説をさせていただきます。
LGBTというと、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった言葉だとご存知の方も多くなってきました。しかし、セクシュアリティ（性のあり方）はそれだけではなくもっと多様で、まだ明確な名前がつかないようなものもあります。「人の数だけセクシュアリティがある」を主軸に、LGBTの頭文字である4つのセクシュアリティだけでなく、様々なセクシュアリティについてお話いたします。
「セクシュアリティはどうやって決まるの？というか、決められるものなの？」
「LGBTの人ってどのくらいいるの？」
このような疑問にもお答えします。
また、国内外のLGBTの潮流についてもお話します。
・海外でのLGBTへの同行はどんなものなのか？
・他の企業はLGBTについてどのようなことを施行しているのか？
こうしたデータを元に、LGBT市場やマーケティングについても知っていただくことが出来ます。
では、なぜ企業がLGBTに取り組む必要があるのでしょうか？
LGBTのお客様、LGBTの社員の方、という企業への二つの観点から、そしてハラスメント問題やダイバーシティ推進といった、企業に関わる重要な項目を交えて具体的にお話させていただきます。
以上の講義の後、実際にLGBT当事者であるReBitのメンバーが皆様のテーブルに着き、それぞれの幼少期から現在までのライフヒストリーを間近でお話いたします。
社会人から就職を目前にした学生までのメンバーが、LGBTの一人として皆様にお伝えしたいこと、学生時代や就職活動でのエピソードを語り、生で皆様と対話させていただきます。
「身近に当事者だとカミングアウトしている人がいなくて、なかなか質問出来ない」
「LGBTの人がどのように過ごしているのかよくわからない」
そんな風にお考えの方に、ぜひ私どもの生の声をお伝え出来たらと思います。
一人一人のライフヒストリーの後、講師全員でのパネルディスカッションを行います。
「LGBTならではの職場で困ったことは？」
「反対に、職場でのLGBTの対応で嬉しかったことは？」
などなど、講師が実際に体験したエピソードをお話した上で、LGBTもそうでない人も働きやすい職場にするための対応や他社様の事例をご紹介いたします。
LGBT当事者が職場で困った例を元に、具体的な相談事例の資料をお配りします。そして、「自分がこの相談を受けたらどう対応するか？」を皆様に話し合っていただきます。このワークショップは、ハラスメントや差別への対策、社員が過ごしやすい企業への糸口を考えるきっかけにもなります。
ReBitの講師陣もファシリテーターとして巡回いたします。質問や意見をお聞きになりたい場合はすぐにお力になります。
皆様のケース検討を受けてのReBitメンバーからの振り返りをさせていただき、「LGBTのために今日からできること」「アライ（LGBTの理解者・支援者）になるための6ステップ」をお伝えいたします。今すぐに実践できるものばかりですので、ぜひ研修の後にご活用ください。その関連グッズとして、ささやかなお土産もご用意しております。
最後に全体での質疑応答、事後アンケートのご記入をもって研修は終了となります。
このように、ReBitは〝当事者の生の声〟〝企業の皆様と一緒に話し、考える〟を大切に研修を行っています。
企業研修のお申し込み・お問い合わせは、こちらまでお気軽にご連絡ください。
撮影場所：日本電気株式会社本社
（角 亜維子）
